茶飯的ヲワリハジマリ

Twitter:http://twitter.com/teameshifumioお絵描き的な事をちまちまと。pixiv→http://pixiv.me/teameshifumio無断転載、自作発言はやめて下さい。※Please ask me first before reprinting my illustration
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お絵描き的な事をちまちまと。
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無断転載、自作発言はやめて下さい。
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『冬の雨』(パラレルSSって言えば良い?)

 寒い日で雪でも降るんじゃないかという日、赤い傘をさした沙布が嬉しそうに耳や頬を寒さで赤らめながら小雨がちらつく中ずっと好きだったやつに告白してOK貰ったからとおれに紹介して来た。
 優しそうな顔した柔らかそうな茶色い髪を少しばかり雨に濡らして黒い傘で沙布の隣に立っているそいつは浮かれている沙布とは違い落ち着き払った態度で此方を見ていた。話には聞いていた。幼なじみで小学校を卒業する時に転校して中学も高校も違う。それでも好きなひとだと。そいつの話をする時だけは沙布は乙女な表情で、普段は冷徹で冷たい表情しか周りに見せない彼女とは大違いだった。
 恋愛感情は無かった。男女の友情、そんな感じだろうか。お互い性別は気にしていなかったのが正直なところだ。
「今日は、初めまして。紫苑と言います。えっと、ネズミ、くん?」
 ぎこちない挨拶。
「ネズミ。くんはいいよ。同い年だろ」
 手を差し出された。挨拶の握手だろうか。おれは手袋を脱がず握手を交わした。手袋の上からでも分かる程に相手の手は震えていた。手もそいつの顔も、赤くなっている。新しい彼女の前で我慢していたんだろう寒さが、此処に着て限界になったというわけか。
 かじかんだのか手を離そうとしないそこからおれはするりと抜け出した。抜け出したそこは何が起きたのか理解出来ない様にそのままの形で止まったまま、呆然としてる。
「寒いしさ、どっか入らない」
 おれは沙布とそいつの顔を交互に見て言った。
「賛成」
 沙布が紫苑の腕を引っぱり歩き出した。

 この記憶は確かに間違ってはいない、おれはそう信じている。
 しかし、どうして今こんなことになっているのか、記憶と認識が一致しない。説明出来ない朝が来る事があるなんて、思っても見なかった。

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