『メールの中に隠れてた物語(書いた記憶無いwww)』
微かなメロディーが扉の向こうから聞こえた。ネズミの声だ。
歌っている。珍しい。扉を開けるのを躊躇ってしまう程、微かな声。きっと自分が入っていけばその歌声は途絶えてしまうくらい紫苑はわかっていた。だから扉を開けるのを数秒待ったのだ。そう、それは数秒の出来事。紫苑が扉を開ける前に扉は開いてしまった。
「なにしてんの?」
「あ、あの、ただいま」
ネズミの顔を見た途端、頬が赤らむのが分かった。どきどきと大きく鼓動する音がネズミに聞こえるのではないかと心配するほどに動悸が激しく何か話そうとするが上手く言葉を紡げなかった。
「…中に入れば?」
「うん」
さっきの歌声奇麗だった。そう素直に言いたいところだが、何でも素直に言えば良い訳じゃないと昨晩狭いベッドの中で言われたばかりだ。
暖かい部屋に入ればスープのいい匂いが鼻孔をくすぐる。お腹が空いたと紫苑の腹の虫は本人より素直に声を上げた。
「ドアの前でぼうっとして、腹まで空かせて。あんた何やってんだ」
呆れたように言われた言葉はしかし、ネズミは笑っていた。あぁ、分かっていたんだ帰宅したことに。ネズミは分かって歌っていたのだ。嬉しさが込み上げる。
「陛下、下部たちもお腹を減らしております。お食事になさいませんか?」
右足を下げネズミは奇麗にお辞儀をした。
「あぁ、そうだね。せっかくのきみのスープが煮詰まらないうちに頂こうかな」
もう一度お腹から賛成の声が挙がる。それにネズミは思わず吹き出した。
「あんた、素直すぎる」
「それは!そのっ!」
恥ずかしくてまた顔が赤らむ。
こうなれば、素直ついでに先程の歌声の事も言ってしまおう。奇麗だと伝えない方がなんだか勿体ない。
「ネズミ」
背を向けていたネズミに声をかける。また歌ってくれるだろうか?
微笑みが零れた。
歌っている。珍しい。扉を開けるのを躊躇ってしまう程、微かな声。きっと自分が入っていけばその歌声は途絶えてしまうくらい紫苑はわかっていた。だから扉を開けるのを数秒待ったのだ。そう、それは数秒の出来事。紫苑が扉を開ける前に扉は開いてしまった。
「なにしてんの?」
「あ、あの、ただいま」
ネズミの顔を見た途端、頬が赤らむのが分かった。どきどきと大きく鼓動する音がネズミに聞こえるのではないかと心配するほどに動悸が激しく何か話そうとするが上手く言葉を紡げなかった。
「…中に入れば?」
「うん」
さっきの歌声奇麗だった。そう素直に言いたいところだが、何でも素直に言えば良い訳じゃないと昨晩狭いベッドの中で言われたばかりだ。
暖かい部屋に入ればスープのいい匂いが鼻孔をくすぐる。お腹が空いたと紫苑の腹の虫は本人より素直に声を上げた。
「ドアの前でぼうっとして、腹まで空かせて。あんた何やってんだ」
呆れたように言われた言葉はしかし、ネズミは笑っていた。あぁ、分かっていたんだ帰宅したことに。ネズミは分かって歌っていたのだ。嬉しさが込み上げる。
「陛下、下部たちもお腹を減らしております。お食事になさいませんか?」
右足を下げネズミは奇麗にお辞儀をした。
「あぁ、そうだね。せっかくのきみのスープが煮詰まらないうちに頂こうかな」
もう一度お腹から賛成の声が挙がる。それにネズミは思わず吹き出した。
「あんた、素直すぎる」
「それは!そのっ!」
恥ずかしくてまた顔が赤らむ。
こうなれば、素直ついでに先程の歌声の事も言ってしまおう。奇麗だと伝えない方がなんだか勿体ない。
「ネズミ」
背を向けていたネズミに声をかける。また歌ってくれるだろうか?
微笑みが零れた。
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